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その身体の不調は”心”のバランスの崩れかも
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私達、施術家は、外側から筋肉や関節を触って、
例えば痛みや痺れなど症状があったら、
それをどうにかしようとすると思うんですけど、
それを対処療法的にやるのは悪いことではありません。
西洋医学などにも、
救急の時は対処療法を使ったりしています。
しかし本当の意味での原因は、
筋肉や関節以外にある場合もあるわけです。
でも、筋骨格系の問題で症状が出ているのは
全体の2~3割り程度とも言われています。
本当にどこかズレたり歪んでいたりする場合の
問題の人は、非常に少ないと思います。
人間の普通の生活話で言ったら、
病気・社会・仕事・人間関係
基本的に問題は共通であって、
その主たる原因は例えば病気だったら、
物質名は、栄養・毒・環境汚染とかなり、
非物質名だと、精神・東洋医学だと経絡
人間関係・トラウマだとか、
そういう(非物質の)所まで、
考えてアプローチするの観点が大切だと思います。
【心因性ではアプローチが違う】
いわゆる、精神疾患や心因性では、
問題となるアプローチが必要になります。
もちろん軽度のものは、筋骨格系にアプローチしても
有効に働きますが、心の問題が深ければ深いほど、
潜在的アプローチが必要になります。
ではなぜ、最近「心因性」の人達が
増えているのかというと…
世界全体が変わってしまったからです。
世界が今どういう状況か知っていますか?
未曾有の危機です。
疫病(コロナによる世界的恐慌)、天災、
それによる経済の危機。
経済の危機的状況によって起こる、犯罪。
想像しなかった事が次々に起きている。
もしかしたら戦争が起きる可能性もあります。
かつての常識はもう通用しない。
もう何が起きても不思議ではない。
以前も書きましたが、社会環境も複雑化して、
そんな状況下で先行きがみえない
将来の不安、お金の不安、リモートが進む事による
コミュニケーションの不安…
あげていたらきりはありません。
そんな精神状態で、体の状態が良いわけはありません。
体はストレスをかかえ、筋肉は緊張し、自律神経は
乱れ、交感神経優位になり、
副交感神経が上手く切り替わらなくなったり…
そんな状態で、結局、コリをほぐしても、
またコルから意味がない。
どうしても施術家は、その症状を
手技でなんとかしようとしてしまいます。
技術やスキルだけでは、
どうにもならない事も多いわけで、、
心理的アプローチも必要になります。
症状が改善しても、
また同じ生活習慣の繰り返しをしていたら
またその同じ症状は再発します。
それらを再発させないようにするには、
生活習慣の改善は必衰です。
【カウンセリングやコーチングスキル】
その生活週間の中には様々な要因が潜んでいて、
先程述べた、心因的要素で問題があれば、
問題となる心理的な改善が必要なわけで、
それに対してのカウンセリングや
問題解決のコーチングも必要になります。
様々な角度から、人を捉え、思考を柔軟にして
考え方を変える必要性があります。
これから先、もっと「心因性」の方達は
増えるでしょう。
20年前と10年前の常識は違います。
「以前は治せば繁盛」の時代でした。
筋骨格系にアプローチしていれば良い時代でした。
でも、今は違います。
時代は流れて、世界全体が変わりました。
世界が変われば、私達の身近な環境だって
変わり、生活様式すら激変します。
もちろんその環境に合わせて、体や心にだって
影響をおよぼします。
その痛みや違和感、本当に筋骨格系だけの問題ですか?
次回はそんな整体症例の話をしますね。